パターン1 ドライフライ1 CDC・カディス

少ないマテリアルで作れて、養沢に限らずどこの川でも効果的なドライフライを作ってみます。
ここで紹介する作り方はあくまでひとつの例ですから、マテリアルの色、ボリュームなど適当にアレンジしてください。

CDCカディス

少ないマテリアルで効果的なパターンのCDCカディスを作ってみます。(右が完成形です)

このパターンは、サイズ、色の組み合わせ、ボリュームの出し方などでまったく違う雰囲気のフライになります。ウイングを広げたり立てたりすれば違う形態の虫を真似るることもできますので適当にアレンジして作ってみてください。
フックはドライフライ用の#14、バーブレス(かえしのない)フックを使いました。使用したスレッド(糸)は8/0という細めのものですが、やや太い6/0でもかまいません。

1)これがバイスのほかに必要なツールとマテリアル。 左から、ボビンホルダーとスレッド(糸)、シザース、ボールペンの 軸、CDCフェザー(ナチュラルカラー)2枚。 スレッドは8/0の太さで、ブラウンのものを使用しました。

1)これがバイスのほかに必要なツールとマテリアル。 左から、ボビンホルダーとスレッド(糸)、シザース、ボールペンの 軸、CDCフェザー(ナチュラルカラー)2枚。 スレッドは8/0の太さで、ブラウンのものを使用しました。

2)バイスにフックをしっかり固定します。フックのシャンクが水平になるように。

3)フックにスレッドをかけて下巻きを始めます。巻く方向はどちらでもかまいませんが、一般的には手前から向こう側に回します。

4)左手で持ったスレッドにかぶせるようにスレッドを後側(ベント側)に巻いていきます。した巻きはマテリアルが滑らないようにするためなので多少隙間が開いてもかまいません。

5)ベントの手前まで巻いたら、左手で持ったほうのスレッドを根元から切ります。(写真では少し浮かせているように見えますが)

6)シャンクいっぱいにスレッドを巻きます。

7)ボビンホルダーから一旦手を離し、CDCフェザーの根元のほうのフワフワした部分を数本むしり取ります。

8)むしり取ったCDCをスレッドに拠り付けていきます。これをダビングと言います。なるべくしっかり毛糸状になるように寄り付けます。指先を少し湿らすとやりやすいでしょう。

9)毛糸状になったものをフックに巻いていきます。

10)途中でCDCを足しながら巻きます。

11)アイの手前2ミリほど手まで巻いたら、今度は後(ベント側)に戻しながら巻いていきます。

12)ボリュームを調整しながら巻きます。

13)毛糸状になったCDCをシャンクいっぱいに巻いたら、スレッドだけを荒くアイ側に巻きます。

14)毛糸上のボディがバラケないための補強なので、4回~5回でアイの手前にくるように。

15)アイの2ミリくらい手前で巻くのやめます。

16)CDCを7)と同じようにむしり取り、シャンクの上に乗せます。

17)スレッドを2~3回掛けてCDCを固定します。これを2~3回繰り返すとウイングにボリュームが出ます。CDCの先端もそのまま使えます。

18)スレッドを何回か掛けてしっかり固定します。CDCが回ってしまわないようにしっかり留めてください。

19)CDCがきちんと固定されたらあまりを切ります。

20)アイのほうにはみ出したCDCはスレッドで巻き込みます。

21)再び8)のようにスレッドにCDCを絡めて3~4回巻きつけ、ヘッドを作ります。

22)最後にスレッドを留めます。左手でボビンホルダーを引きスレッドにテンションを掛けた状態でボールペンの軸をスレッドに2回絡めます。(ハーフヒッチの詳細は下部にあります)

23)左手でスレッドを引きながら、ボーペンの軸をフックのアイにかぶせます。ボールペンの軸に絡んだスレッドをアイにずらしてスレッドを引き締めます。これを2回繰り返します。

24)最後にスレッドをカットしたら完成です。



ハーフヒッチのやり方

フライタイイングの最後の仕上げは、マテリアルを巻き止めたスレッド(糸)を止める作業です。
ここでは最も簡単なハーフヒッチという方法を使います。基本的に2回巻き付けたハーフヒッチを2回から3回行うことで、ヘッドセメント(マニキュアやラッカーなど)を使用しなくても解れにくくなります。ハーフヒッチは慣れてきたらボールペンの軸を使わずに指だけでも行えます。
ほかにもっと丈夫な方法・・という方にはウィップフィニッシュという留め方もあります。本やネット上に情報がありますので、ハーフヒッチを覚えたら調べてみてください。

(以下の画像はクリックすると拡大します)

スレッドにテンションをかけたまま、ボールペンの軸をスレッドに2回巻き付けます。巻き付ける方向を間違えないように注意してください。(スレッドを緩めないように)

スレッドが緩まないように引きながら、ボールペンの軸をフックのアイに差し込みます。

スレッドを左側に引いて、ボールペンの軸から外します。マテリアルを挟み込んでしまわないようにしてください。

ボールペンの軸を外して、スレッドを引いて締めます。手前と向こう側に動かしながら引くと締まりやすいでしょう。強く引きすぎてスレッドを切ってしまわないように注意してください。                  これを2回繰り返します。

ちょっとアレンジしても楽しい

CDCのダビングボディが作りにくいと思ったら、左下のような専用のダビング材が販売されています。1袋300~500円くらいなので何色か用意しておくと便利です。ダビング材にはドライフライに適したものと、水を含みやすいウェットフライやニンフフライに適したものがあるので、間違えないように選んでください。

市販されているダビング材(ドライフライ用)はボディのダビングに重宝します。いろんな色があるのでたくさんのバリエーションが作れます。

例えば、左の黄色とグレーをストライプ状にするとこんな感じです。黄色と黒の縞は自然界では警戒色なので魚はどんな反応をするでしょうか?