パターン2 ドライフライ2 エルクヘア・カディス

ドライフライの定番と言われるスタンダードなパターンを作ってみます。
ここで紹介する作り方はあくまでひとつの例ですから、マテリアルの色、ボリュームなど適当にアレンジしてください。

エルクヘア・カディス

渓流フライの定番、エルクヘアカディスを作ってみます。
エルクヘアカディスはエルク鹿の毛を使ったカディス(トビケラ)という意味で、トビケラだけでなくストーンフライ(カワゲラ)やテレストリアル(陸生昆虫)のイミテーションとしても効果的です。
このパターンは、サイズ、色の組み合わせ、ボリュームの出し方などでまったく違う雰囲気のフライになるので、適当にアレンジして作ってみてください。
フックはドライフライ用の#14、バーブレス(かえしのない)フックを使いました。使用したスレッド(糸)は8/0という細めのものですが、慣れるまではやや太い6/0がやりやすいでしょう。

1)バイスのほかに必要なツール 左から、シザース、ボビンホルダーとスレッド、ボールペンの軸、ハックルプライヤー、上がヘアスタッカー スレッドは太さ8/0、ダークブラウンを使用しました。

2)使用したマテリアル。 左がボディ用のダビング材フライライト(ダークレディッシュブラウン)、右がエルクヘア(ここではブリーチしたものを使っています)、下がコックハックル(ここではコックサドルハックルのグリズリーを使用)

3)ボディをスレッドで下巻きします。

4)シャンクの後端にコックハックルを裏が上になるように結びます。ハックルはファイバーができるだけ短いもの(ゲイプの深さ以下)を使用します。

5)ハックルをスレッドでしっかり留めます。(必ず裏が上になるように注意してください)

6)スレッドをハックルの後側にもって行き、そこからボディのダビング材をスレッドに拠り付けます。毛糸状になるようにしっかりと拠り付けてください。

7)ハックルの後側からボディを巻きます。

8)ハックルの後側を一巻きしたらハックルの前に移動してボディの太さを調整しながらしっかり巻きます。

9)アイの3mmほど手前でボディを巻き終えます。 この隙間にウイングが乗るので巻きすぎてしまわないようにしてください。

10)ハックルをハックルプライヤーで挟み、ボディに巻きます。ハックルは裏を上にして留めていれば裏がアイ側になっているはずです。

11)ハックルの間隔はこんな感じです。4回転~4回転半でボディの巻き終わりまで来るくらいです。ずれないようにしっかり巻いてください。

12)ボディの終わりまで巻いたらスレッドでしっかり留めます。ハックルはこんな感じに前方に少し傾斜した感じになっていると思います。(裏を上にして留めればこうなります)

13)ハックルのあまりを切り取ります。解けるのが心配なら、ハックルを切る前にボールペンの軸でハーフヒッチをしておくと解れません。

14)ウイング用のエルクヘアを一つまみ根元から切り取ります。

15)切り取ったエルクヘアは根元の細かい綿状の毛を指でしごきとります。(眉ブラシを使う人もいます)

16)エルクヘアの先端(細いほう)からヘアスタッカーの中に入れます。

17)ヘアスタッカーの下側を持ち、トントンと何度か叩きます。

18)ヘアスタッカーを横にして中を抜き取ると、エルクヘアの先端はこんな感じに揃っているはずです。不ぞろいでしたらもう一度差し込んで、トントンと何度か叩いてください。

19)エルクヘアの揃った先端を持ち、ヘアスタッカーから抜き取ります。

20)ずれないように持ち替えて揃った先端をフックに乗せて長さの見当をつけます。

21)長さを決めたら指を持ち替えてフックの上に乗せます。アイから2mmほど後でエルクヘアにスレッドを掛けます。

22)エルクヘアがずれないように左指でしっかり押さえながらスレッドで固定します。くれぐれもエルクヘアが向こう側に回ってしまわないように注意してください。スレッドを7~8回掛けてしっかり固定します。

23)エルクヘアが固定されたら、余った部分を持ち上げてアイ側にも何度かスレッドを掛けます。

24)ボールペンの軸でハーフヒッチをしてスレッドを留めます。(ボールペンの軸2回転のハーフヒッチを2回行います。) ハーフヒッチの仕方はパターン1のCDCカディスの項で説明しています。

25)最後にあまったエルクヘアを少し残して切り取ります。

26)でき上がりました。

こんなアレンジも効果的です。

このパターンはノーマルのままでも渓流から湖までシーズンを通して効果的ですが、ボディの素材を変えたり、エルクヘアの色を変えたりすればさらにいろいろなイミテーションとして活躍してくれます。
ボディに巻いたハックル(ボディハックル)を省略することもできるので、簡単にできて耐久性のあるパターンとして使えます。

バリエーションのひとつ「ブラックエルク」              ピーコックハールのボディに黒のエルクヘアを使ったテレストリアル(陸生昆虫)パターンです。これはボディハックルを省略していますが、夏の渓流で大活躍してくれます。

こちらはグラスホッパー                         グリーンのボディにグリーンのエルクヘア、ヘッドをちょっとアレンジしてバッタのイミテーションとして作ってみました。