パターン5 ウェットフライ パートリッジ&オレンジ

渓流でも湖でもオールシーズン使えるウェットフライを作ってみます。
ここで紹介する作り方はあくまでひとつの例ですから、マテリアルの色、ボリュームなど適当にアレンジしてみてください。

パートリッジ&オレンジ

複雑な作り方をするウェットフライが多い中で、ハックルとボディだけで作られるシンプルなパターンをハックルウェットとかソフトハックルなどと呼びます。使われるマテリアルとボディの色によって多くのバリエーションがあり、このパートリッジ&オレンジもパートリッジの羽根とオレンジのシルクを使うことからこのように呼ばれます。
ウェットフライは水中で使うフライなので、水に濡れたらどうなるかが重要です。適当にアレンジしてオリジナルバリエーションを作ってみてください。

フックはウェット用のヘビーワイヤー#14、バーブレス(かえしのない)、スレッド(糸)はドライ用よりやや太目の6/0ブラックを使いました。

1)これがバイスのほかに必要なツールとマテリアル。 左から、ボビンホルダーとスレッド(糸)、シザース、ボールペンの軸、ハックルプライヤー。 スレッドは6/0の太さで、ブラックを使用しました。

2)これがマテリアル。左側がパートリッジ、右がオレンジのシルクフロス。パートリッジは一般的にブラウンバックフェザー(背中の羽根)を使用します。(小さいサイズにはグレイネックフェザーを使うこともあります)

3)フックにスレッドを下巻きします。

4)ベントの手前まで巻きます。

5)ボディに巻くシルクフロスを10cmほど切ります。これは拠ってい ないタイプなのでそのまま使いますが、拠ったものは巻きやすい太さにばらすこともあります。

6)シルクフロスをシャンクの上に乗せます。

7)下巻きの一番後側でシルクフロスを巻き留めます。

8)ボディが段差にならないようにフックシャンクの上全体にシルクフロスを留めます。

9)これでシルクフロスが固定されました。

10)シルクフロスに力が均一にかかるように指で加減しながら巻きます。専用のボビンを使う方法や、ハックルプライヤーで挟む方法などありますのでやりやすい方法でかまいません。

11)なるべく平らになるようにテンションをかけながらアイに向かって巻いていきます。

12)アイの手前まできたら今度はベントに向かって巻きます。 (ボディを細くする場合などここで巻き終わりにしてもかまいませんが1重だと魚の歯で切れやすくなります。)

13)なるべく平たく太さを調整しながら巻きます。

14)ベントまで巻いたら再びアイに向かって平らに巻きます。1往復半巻くことで何匹かの魚を釣ってもボディが切れにくくなります。

15)アイの1ミリくらい手前で巻くのやめます。

16)スレッドでシルクフロスを留めます。

17)余ったシルクフロスを根元からカットし、スレッドを何度か巻いて平らに整形します。

18)パートリッジを整形します。 まず根元のフワフワした部分(ウェブ)を指で反対側にしごきます。

19)ウェブをむしり取ります。

20)こんな感じに整形できました。

21)先端から少し下側を指でしごいてスレッドで留める位置を決めます。

22)パートリッジの表を上にして先端をスレッドでしっかり留めます。抜けやすいのでスレッドを3~4回かけてしっかり留めてください。(逆に取り付ける方法もあります。)

23)先端の余った部分をカットします。

24)パートリッジの軸をハックルプライヤーではさみます。

25)パートリッジのファイバーを片側にしごいて寄せます。軸を中心に折るような感じです。 (片側のファイバーをむしりとって巻く方法もあります)

26)パートリッジを巻きます。巻く回数は1回転ちょっとで十分です。巻きすぎると沈まなくなるので注意してください。

27)1回転ちょっと巻いたら、スレッドで固定します。

28)スレッドを何回かかけて、余ったパートリッジをカットします。

29)スレッドを何回か巻いてヘッドを整形します。

30)ボールペンの軸でハーフヒッチを2回してスレッドを留めます。ハーフヒッチの仕方はパターン1の22)を参考にしてください。

31)最後にスレッドをカットして完成です。ヘッドは黒のヘッドセメント(ラッカー)や透明マニキュアでコーティングすると艶が出て雰囲気が出ます。

32)ウェットフライは水中で使うので水に濡らしてみました。見難いかもしれませんがボディの色の変化に注目してください。

こんなバリエーションも。

このパートリッジ&オレンジ以外にも、シルクフロスの色、ボディの素材などを変えれば無数にバリエーションが広がります。
下の写真は一例です。どちらも実績のあるパターンなので、いろいろ考えてオリジナルを作ってみてください。

パートリッジ&フェザント                       ボディにフェザントテールを使ったことでややニンフっぽい雰囲気になりました。止水でも効果抜群。

パートリッジ&グリーン                        まさにカディスピューパにそっくり。ウェットフライはルアー的な要素のほかに水生昆虫の羽化途中をイミテーションしたものとしても幅広く使えます。