ウェアとアクセサリー

フライフィッシングを始める際、タックルやフライには目が行きがちですが、案外見落とされがちなのがウェアやアクセサリーです。それでもベストやウェーダーなどいかにもフライフィッシングらしいスタイルはまだ関心がもたれますが、帽子や肌の露出を抑える服装などには無頓着な人が多いようです。
フライフィッシングは野外で行うため、危険な動物、虫、植物などへのリスクがいつも伴います。万が一のときは自己責任だからと言ってしまえばそれまでですが、リスクを認識しているならまだしも、知らなかったことによる事故だけは避けたいものです。

●養沢での服装と装備の一例

養沢は自然渓流を利用した釣り場とはいえ、なるべく危険が少ないように人の手によって管理されているので危険な動物や植物に出会う確率は一般の渓流よりかなり低くなっています。それでも蛇や蜂、ウルシやイラクサなどによる危険はあるので、養沢ではどんな服装と装備があれば安心か簡単に説明します。下の写真は、実際に養沢で釣りをしていた方の服装と装備です。例にさせていただきます。

帽子、偏向グラス、服装は以下を、それ以外はこちら  ウェーダーLinkIconベストLinkIconベストの中身LinkIconランディングネットLinkIconレインウェアーLinkIcon


●帽子

帽子の役目はただ単に日差しを遮るだけでなく、飛んでくるフライから顔や耳を守ったり、偏向グラスの内側から光が入るのを防いだり、蜂や虻から頭を守ってくれるなど多くの役目があります。(凶暴なスズメバチは黒いものを攻撃するので頭を刺されることが良くあるそうです。もちろん養沢にもスズメバチはいます)

養沢では管理事務所周辺を除けば釣り人が密集することはありませんが、釣り人が密集するような管理釣場では頭や顔にフックがかかってしまう事故がいくつも報告されています。事故に遭うのは釣りを見ていたギャラリーや周辺で遊んでいた子どもたちにも及んでいます。帽子をかぶっていれば防げた事故も多いので、釣場では必ず帽子を着用する習慣をつけてください。


右はコットンとポリエステル混紡のハット。撥水スプレーをしておけば多少の雨は防いでくれます。
また雨でも大丈夫な透湿防水素材のものや、暑い時期のメッシュ素材のもの、寒い時期のウール素材のものなど様々なタイプがあります。


左は後に日差し避けのフラップが付いたキャップ。風で飛ばされないようにクリップ付きのコードが付いています。


右はハンチングタイプ。この程度でも鍔があることで眩しさはずいぶん違い、偏光グラスの内側に光が入るのも防いでくれます。









●偏光グラス

偏光グラスはただの色付きサングラスと違い、一定方向の光を遮断する特性を持っているので水面のぎらぎらが抑えられ水中の様子がよく分かります。紫外線も防いでくれるので水面を見つめるフライフィッシングには必需品と言えるでしょう。
さらに釣り人が多い管理釣場や強風時など、飛んでくるフライから目を守ってくれます。フィールドに出るときは必ず着用しましょう。
一般的な眼鏡タイプ、眼鏡の上から掛けるオーバーグラスタイプ、眼鏡に取り付けるクリップオンタイプなどありますので用途に応じて選んでください。専用のコードを取り付けておくと水に落とすことも防げます。



左は一般的な偏光グラス。水面のギラツキを押さえるだけでなく、フライフックや紫外線から目を守ってくれます。


右は眼鏡に取り付けるクリップオンタイプ。

偏向グラスなし
普通に水面を見た状態では、水面に光が反射して水面下の様子は分かりずらいです。

偏向グラスをかけると
こちらが偏光グラスを掛けた状態です。光っている部分の面積が小さくなり、水中の様子も見やすくなっています。

偏向グラスなし
ちょうど光っている部分が良いポイントですが、これではフライも魚の影も見えません。

偏向グラスをかけると
偏光グラスを掛けるとこんな感じに見えます。これならドライフライに浮いてくる魚が見えるはずです。

●服装は肌の露出を抑えるのが基本

フライフィッシングのフィールドである川や湖には危険な植物や害虫、強い日差しなど多くの危険が潜んでいます。釣場では整地されていない川原や水の中を歩くため、肌の露出を抑え動きやすい服装がフライフィッシングでは基本になります。
養沢は管理された管理釣り場なので山岳渓流ほど多くの危険はありませんが、それでもイラクサやウルシなどの植物、蜂や虻、蚊や毛虫などの害虫、毒蛇であるマムシやヤマカガシも棲息しています。車からすぐに降りられる川だからと言って、自然の中だということを忘れないようにしてください。
では養沢ではシーズンを通してどいんな服装がいいか簡単に説明します。

●3月~4月
3月のオープン直後は気温が零下になることがありますので、防寒に十分留意した服装をご用意ください。ただしあまり厚着をされると動きにくくなり川原で転倒したり、誤って水に落ちたりとかえって危険になりますので、動きやすさは重視してください。保温性の高い下着や風を防ぐシェル(上着)などが効果的だと思います。万が一のことを考えて最低限の着替えはご用意ください。


●5月~6月
日によっては夏のような暑さになることがあり、つい涼しい服装をしたくなりますが、この時季の紫外線は相当強いので肌の露出はできるだけ抑えてください。この時季になると毒のある植物の出現、ブユ、蜂など害虫の動きも活発になるので、最低でも長袖シャツ、長ズボン(またはウェーダー)が必要です。日焼け止めクリームや防虫剤などもご用意ください。


●7月~8月
暑い時期はなるべく涼しい格好で釣りをしたくなりますが、釣り場では思夏でも肌の露出を抑えた服装で。わぬ危険がたくさんあります。
・万が一転倒したとき肌が露出していればひどい怪我になることも。
・毒やトゲのある植物が肌に直接触れると思わぬ怪我に。
・露出した肌は虻や蜂、蚊やブユなどの格好の標的に。
・山間の日差しは想像以上に強いので肌に直接当たれば火傷になることも。
・露出した腕にフックが飛んでくれば肌に直接刺さります。
・サンダル履きは論外、尖った木の枝でも大怪我になることも。
つまり最低でも長袖、長ズボンは必要だということです。
養沢にはヤマカガシやマムシなどの毒蛇の他、毒がある毛虫や蛾も生息しています。ウェーダーを穿かずに入渓するときも短パンは避けて、長ズボンタイプのウェーディングパンツとひざ下をスパッツなどで保護することをお勧めします。


●9月~10月
9月も中旬になればずいぶん涼しくなって、厚手のシャツがほしいような日もあります。ウインドブレーカーなどを用意しておくといざというときに役立ちます。
10月も中旬を過ぎると朝の気温が10度を割る日が出てきて、シャツだけでは寒いことがあります。薄手のフリースなどご用意ください。秋は雨が多いので雨具の準備もお忘れなく。