フライキャスティング

軽いフライを重さ湖面に伸びたフライライン。湖では長いフライラインでも流されることがありません。 のあるフライラインを使って目的の場所(魚がいる場所)まで運ぶ動作のことをフライキャスティング言います。フライキャスティングは他の釣りでは見られない独特の動作で、最もフライフィッシングを象徴しているものと言えます。

一口にフライキャスティングと言っても、養沢のように小さな渓流で数メートル先を釣るためのものから、大きな川や湖で20メートル以上先を釣るためのもの、遡河性の鮭や桜鱒などを釣るためのダブルハンドロッドによるものなど実に様々な方法があります。
またフライキャスティングは、距離や正確度を競うスポーツとして定着していて、日本国内だけでなく世界でトーナメントキャスティングの大会が開かれています。

このようにとても幅広く、奥が深いフライキャスティングをこのWEBサイトだけでお伝えするのはとても難しく、不可能なことだと思います。
本当のところは「難しいのでどこかのショップ(釣具店)のフライキャスティング・スクールで覚えていただいたほうが・・」と言いたいところですが、独学にこだわる方や右往左往しながらでもやってみたいという方がいらっしゃることを信じて、養沢なりの方法で説明していきたいと思います。
タックルを持っていなくても、自宅でもできるように考えながら進めますので、WEBサイトの更新に少し時間がかかることをご了承ください。

もしフライキャスティング全体のことをお知りになりたかったら、インターネット上で「フライキャスティング」と検索すると多くのサイトがヒットします。YouTubeなどの動画サイトにも掲載されているので、それらをご覧いただければフライキャスティングがどんなものかおわかりいただけるでしょう。

●ちょっと補足

最初にお断りしておきますが、これからフライキャスティングを説明しようという私本人は、誰かにフライキャスティングを教わったのでなく、本を読み、他人のキャスティングを見て覚えたまったくの我流ですから、ショップのキャスティング・スクールのように分かりやすい説明はできないと思います。また自分のキャスティングを誰かに判断してもらったことがないので、人に教えられるようなキャスティングではないかもしれません。
それでもかまわないという方のみ、ここから先にお進みください。ここから先は、慌てず、遊びながら、気付いたら少しできるようになっていた・・という程度のスピードで進めていきたいと思います。


「もっと早くキャスティングがうまくなりたい」と思ったら、このWEBサイトで時間を取られるよりも、ショップやメーカー主催のフライキャスティング・スクールに参加されることをお勧めします。そのほうが間違いなく短期間でうまくなります。
ネット上でフライキャスティングスクールとかキャスティングスクールと検索すれば見つかるでしょう。
フライフィッシングの楽しみ方は人それぞれですから、ご自分のペースに合った方法でお楽しみください。

●養沢ではどんなキャスティングができればいいか

養沢でのキャスト距離はせいぜい7〜8mです。トーナメントキャスティングや距離を重視したキャスティングを見ていると、キャスティングは「投げる」と思いがちですが、養沢のような渓流で近距離を中心に釣る場合は、投げるというよりも「ラインを伸ばしてフライを落とす」という感覚になります。
渓流の魚は狭いスポットにいることが多いので、むやみにロングキャストするよりも狙ったところに正確に静かにフライを落とすことがのほうが大事というわけです。

養沢で実際に魚を釣るためのキャスティング距離はせいぜい7〜8m、この距離なら力を入れて投げなくてもラインをスッと伸ばす感じで十分に届きます。この距離のラインが伸ばせるようになったら、次はフライをどういうイメージで水面に落とすかです。
キャスティングというとキャストするフォームやラインの動きにばかり目がいきがちですが、養沢ではドライフライが水面に着水してから3秒以内に魚が出る確率が約7割あります。つまりフライをどう落とすかで釣れるか釣れないかが大方決まってしまうのです。

●このWEBサイトで説明するキャスティング

動きがあるフライキャスティングを分かりやすく伝えるには動画が一番手っ取り早いですが、このWEBサイトは、見た人それぞれが想像する部分を多くするためにあえて静止画で進めます。
自分のフライフィッシングを形作るには他人から入ってくる情報はあまり多くない方が良いと思いますので、画像に現れない「動き」は見た人の想像力で補完してください。

キャスティングの種類はたくさんありますが、ここではもっとも基本的な「ロールキャスト」と「オーバーヘッドキャスト」を説明します。
おおよそどんなものか、下のイラストを見てください。
ロールキャストはロッドを前後に振らずに、引き寄せたラインの水面の抵抗を利用してロッドを曲げ、一気に前方にラインを押し出す方法です。このようにラインと水面との抵抗を利用した方法は様々な形で応用できるのでぜひ覚えてください。最近流行のモダンスペイキャストもラインの接水抵抗を利用する方法のひとつです。
オーバーヘッドキャストは、ロッドを前後に振ることで生じるラインの重さを利用してパワーを生み出します。伸びていったラインを引き止めるとロッドが曲がり、その反発力を利用して反対方向にラインを伸ばします。より楽に遠くまでラインを運ぶ方法や、障害物を避けてラインを伸ばす方法など様々な方法があります。

ロールキャスト
①の状態から②→③とロッドを移動させることで、ラインはロールを描きながら前方に飛んで行きます。
バックスペースがない場所でもできるので覚えておくと便利です。
ロールは水面上でないとうまくできないので地面で練習できないのが難点です。

詳しくは・・ロールキャストLinkIcon・・


オーバーヘッドキャスト
このように頭上でラインを移動させる最も基本的なキャスティングです。
後方をバックキャスト、前方をフォワードキャストと言い、前後に何回か繰り返すことをフォルスキャスト言います。
フォルスキャストはドライフライの水気を切ったり、キャスト距離・方向の調整などを行います。
頭上を基本とすれば、ややサイド気味からサイド、バックサイドと釣場の状況で応用できます。

詳しくは・・オーバーヘッドキャストLinkIcon・・

●さっそくやってみるために、こんなものを準備しましょう

フライキャスティングは、いくら多くの言葉と画像を並べても、実際にやっていただかないと理解するのは無理だと思いますので、パソコンの前でできる範囲のことを実践しながら進めましょう。
タックルをお持ちでない方は、下の画像のように身近なものを利用して簡単なタックル代用品を作ってください。


①ロッドグリップの代用品を作る
新聞の折り込みチラシなどを丸めて、ロッドグリップの代用品を作ります。A4サイズを縦に使うとちょうどいいと思います。
太さ約2cm、長さ約25〜30cm、ある程度しっかりするように2〜3枚重ねてぐるぐる巻きにしたら、セロテープや輪ゴムなどで解けないように固定してください。これで出来上がりです。


たったこれだけのものでも、ロッドグリップやリスト(手首)の使い方など実に多くの練習ができます。何本か作って居間からトイレ、通勤カバンや仕事場の引出しにまで忍ばせておけば、いつでもどこでもロッドを持ったつもりになれます。








②ロッドの代用品を作る
オーバーヘッドキャストでのループの感覚をつかんでいただくために、室内で使えるロッドの代用品を作ります。
クリーニング屋さんの針金ハンガーとビニルテープ(セロテープでもガムテープでも可)、凧糸1.5m(レース刺繍糸や、細く固めの毛糸、直径が1mm前後の適当な紐なら可)を用意します。ハンガーを手で伸ばして、長い方を曲がりのところで折り返し、テープで固定します。










折り返してテープで止めるとこんな感じになるはずです。
折り返した反対側に凧糸を1.5mくらいテープで固定します。これで出来上がり!
長さは約72cm(2’4”1/2)、途中が多少凸凹していても大丈夫です。こんなものでも多少重めの糸をつければ4〜5mキャストすることができます。
すでにフライロッドをお持ちの方なら、ロッドのティップ側だけを利用するのも良いですが、2ピースロッドだと屋内では少し長過ぎます。

※①で作ったグリップとつなげれば・・とお考えになるかもしれませんが、ハンガーの針金を直に掴むことでラインの重さが伝わりやすくなるのでグリップはつけない方が良いでしょう。


●こんなモデルを用意しました!


動きをできるだけ画像で説明するために、こんなモデルを用意しました。
こんなふうに関節が動くものを「アクティブフィギュア」と言うらしいです。手を加工してミニチュアロッドを持たせたら、すっかりフライキャスティングの格好になって、これならキャスティングフォームの説明は人物を使うより分かりやすそうです。


その他、フィールドでの立ち位置やストーキングなど、実際の釣りのスタイルも再現できそうなので、フィールド編にも登場させる予定です。お楽しみに!