フィールドに出たら

ポイントまでの移動、魚の対するアプローチの要点をいくつか挙げてみますので参考にしてください。
また、次ページのMovie「季節の釣り」の中でも、アプローチの仕方などを説明していますので、こちらもご覧ください。

移動するときのロッドの持ち方

車から川、川から事務所などある程度の距離を歩く場合と、次のポイントまでちょっと移動する場合とで、ロッドの持ち方を変えた方が良い場合があります。


一般的に長い距離を移動したり、藪や木立を抜けるときなどは、左側の写真のようにロッドを後ろに倒して移動します。こうすることでロッドティップで障害物を突いて折ったり、木立にロッドを引っ掛ける危険が少なくなります。ただし道路を歩くときはロッドが車道側に倒れないように注意してください。


右の持ち方は、次のポイントへ移動するなど、川を短い距離だけ移動する際に多用されます。

ポイントまでの移動など、ある程度距離を移動する際は、こうしてロッドを後ろに倒して持ちます。これなら障害物に当たってもロッドティップを折ることはありません。

この持ち方は、ロッドの先端で障害物を突いてティップを折る危険があるので、ポイントからポイントなど短い距離の移動に多用します。

フライフックをロッドに固定する

フライをセットしたまま移動する際のフライの固定方法を紹介します。(画像はクリックすると拡大します)

●フックキーパーを使う方法


ロッドグリップのすぐ上にフックを掛けるためのフックキーパーが付いている場合は、これを利用してフックを固定するのが最も簡単な方法です。


この方法の欠点は、一般的にリーダーの長さがロッドより長いため、フライラインとリーダーの継ぎ目がトップガイドより中に入ってしまうことです。さあ釣ろう、となった時にいちいちフライラインを引っ張り出さなくてはいけません。


① フックキーパーにフックを掛けます。これでフックは固定されましたが・・


② 一般的にリーダーの方がロッドよりも長いため、フライラインとリーダーの継ぎ目がガイドの中に入ってしまいます。

●フライラインが引っ込むのを防ぐ方法


ポイントに着いてから、いちいちラインを引っ張り出さなくても良い方法を紹介します。
この方法なら、ロッドの長さ+2〜3フィートくらいのリーダーまで対応できます。

① 手を伸ばして届くガイドにフライを掛けます。

①の拡大                                        

② リーダーをリールの周囲に掛けます。

③ 弛んだ分だけリールを巻いて、リーダーを張ります。(リーダーを巻き込んでしまわないように)

④ フライラインはトップガイドより出ているので、フライを外せばすぐにキャストできます。                       

釣り人のポジション

ポイントでの立ち位置、狙い方などの例を挙げてみます。

① 水辺から離れて、できるだけ姿勢を低くします。このようになるべく魚に気付かれずに近づく方法を「ストーキング」と言います。

② 斜面や後ろに障害物がある場合など、跪くとキャストしにくいときは、水辺からなるべく離れて立ちます。

② 草や岩など障害物を利用して身を隠す方法もあります。魚は上流を向いているので、下流からのアプローチが基本です。

ロッドの置き方・抱え方

ロッドは、魚の取り込み以外には地面に水平に置くことはしません。自分で踏んだり、他の人に踏まれたりする危険が高いからです。
フライフィッシングにかかわらず、餌釣りでもルアー釣りでも初歩の初歩なので、必ず覚えておいてください。
 
①フライやティペットを結ぶとき、フロータントを付けるときなど、ロッドは地面に置かず脇に抱えます。
②魚をラインディングしてフックを外す際は、ロッドを踏まないように置きます。
③ライズを観察したり、休憩する際は、ロッドは地面に寝かさずに立てて置きます。

① フライの交換やメンテナンスのときは、このようにロッドを抱えて持ちます。

② 魚を取り込んだときは、自分で踏まないようにロッドティップを水面に置きます。

③ 休憩などのときは倒れないように立てて置きます。

ポイントの移動の仕方

渓流では下流から上流への移動が基本です。なるべく水に入らないように、魚を驚かさないように移動します。


①渓流では、下流から上流への釣り上がりが基本です。(本流では釣り下る場合もありますが)
岸を歩くときはなるべく水辺から離れて歩きます。
なるべく水に入らないようにします。やむを得ない場合は最小限に、静かに。(水中では音が良く伝わります)

① 渓流では下流から上流に釣り上がるのが基本です。上流からフライを流し込む場合も移動は下流から上流へです。

② なるべく水際から離れて静かに移動します。岸際の魚を驚かせるとそのポイントを全部潰してしまいます。

③ ウェーダーを穿いているからと言ってザバザバ水に入るのはNG。魚を蹴散らしているようなものです。

ランディングからリリースまで

養沢では釣った魚を1日券で10尾、午後券で5尾まで持ち帰ることができます。
持ち帰る場合は、水に浸けたフラシビク等に入れてなるべく生かして置くと鮮度が保てます。
死んだ状態で長時間水に浸けておくと傷みが早まるので注意してください。
最近は持ち帰らない方の方が多いので、ここではランディングからリリースまでを説明します。


①ロッド先端とリーダーの角度がなるべく90度に近い状態で魚を寄せると、ロッドの弾力がうまく生かされて、フックが外れたりティペットが切れたりするするのを防いでくれます。
②フックを外すときは、ネットを水から上げずにこのように水中で外します。フォーセップを使うと外しやすいでしょう。
③リリースは、そのままネットを沈めれば勝手に泳いで行ってくれますが、弱って泳げないときは頭を上流に向けて手で支えていれば回復します。

最後に

フィールドに出てからの要点をざっと説明しましたが、実際にやってみると思うようにいかないことがたくさんあるはずです。
そんなとき、誰かが経験した答えだけを聞いてしまうより、ご自身で考え、情報を集め、実践してみることでフライフィッシングはより楽しいものになります。

さあフィールドに出て、魚から、自然から多くのことを学びましょう。
フライフィッシングを趣味にして本当に良かったと思える日のために。